減価償却費とのれん償却費

 キャッシュフロー計算書の営業キャッシュフローで記載される、「減価償却費」と「のれん償却費」は実際に現金の出入りがあるわけではありません。しかし、企業によっては大きな割合を占めることになります。

 そのため、その意味はしっかりと理解していた方がより正確に企業の経営状況がわかります。

減価償却費
 減価償却費とは企業が資産を購入した場合の会計方法の一つです。設備や機械などの資産は経年とともにその価値を減らしていくと考えられています。その資産価値の減少を見積もって各会計期に費用として把握するのが減価償却費になります。
 ここで面白いのは営業キャッシュフローでは、減価償却費がプラスで計上されるということです。資産価値の目減りを表したのが減価償却費であるのに、キャッシュフローとしてはプラスになるんですね。
 会計上は損益計算書ではコストとして計上されていますが、実際には現金が出て行っているわけではありません。そのため、キャッシュフロー計算書では減価償却でマイナス計上された分の現金が増えるということになるのです。
のれん償却費
 減価償却費と同じくのれん償却費も実態としては存在しない会計です。のれんとは簡単に言えば、ブランド価値。企業を買収した時などに、実際のその企業の資産にプラスして必要とされる買収資金になります。
 そのプラスして必要となった資金は実際に資産として増えるわけではありませんので、買収した企業の会計上はマイナスとなります。しかし、買収した期に一気にそれを計上してしまえば、会計上非常に大きな動きになってしいまので、各期に少しずつ償却することで調整します。
 これも、実際に現金としては出ていかないものですので、損益計算書上ではマイナスとして計上されます。これに対し、現金としては出ていかないのでキャッシュフロー計算書では純利益よりも現金上は多くなるためプラスとして計上されます。
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